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プライベート・レーク・コミュニティーに家を買った理由


ご近所さんに誘われて、二人乗りカヤックに試し乗り

こんにちは、ココマスダです。


不動産の購入で大事な3点は、「ロケーション、ロケーション、ロケーション」と言われてきました。英国で一番大きな不動産会社を創立したハロルドサミュエルという人が1944年に言った言葉だそうです。


私が不動産投資をする場合にも、その言葉を第一に考えてきました。物件そのものよりも、ロケーションの良さを色々な角度から検討します。上物は改装したり立て直したりできますが、ロケーションは変えられないから。賃貸の場合も、ロケーションが変えられないのに加えて、勝手に改装したりできませんから余計でしょう。


交通の便はいいか?

治安はいいか?

ご近所さんは?

価値が上がっていくような土地か?

近くに友達はいるか? など。


土地も上物もロケーションもパーフェクトだったのに、向かいの家がどうも、、、とか、吠え続けるうるさい犬がいたからアウト、なんていう状況もありました。


そして、今回の不動産購入では、

ニューヨーカーがバケーションレンタルで行きたいような場所にあること

を必要条件としました。


去年不動産を探し始めた時には、私が住むためにではなく、レンタルビジネスのためだったのです。

1件の家を貸すだけではなく、

大きめの土地を買って、

コテージを幾つか建てて、

食事も提供して〜

なんて大規模な計画も模索していました。


その頃の心境は去年の8月の投稿で書いたことを思い出しました!


当時は車も持っていなかったのです。

あれからコロナ禍が終息することもなく、私の心境もずいぶん変わりました。


最初はボロ屋だったこの家が住める状態になり、

連れ合いと娘たちのハードワークのお陰で庭も綺麗になっていくにつれてここに住みたい気持ちが膨らみ、

貸せるように改装する、から

自分たちのライフスタイルに合うように改装する、

に変わっていきました。


それでもこれからの人生、どう転ぶかわかりませんから、バケーション・レンタルに使う可能性というのは頭に置いています。例えば半年旅行をして留守にした場合、収入があった方がいいではないですか。バケーションレンタル・ビジネスは、以前持っていたハワイ島の別荘で経験しています。(自分が近場に住んでいなくて、頼りになる人もいない場合、儲けが減るとしてもプロのレンタル・エージェントは必須です)


私が今回買った小さなレンガの家は、マンハッタンから車で北に約2時間半、ニューヨーク州のアップステートのコぺークという小さな田舎町のプライベート・レーク・コミュニティーにあります。「住民とそのゲストだけが利用できる湖の権利付き」物件です。この家が小さくて慎ましい装いでも、


ロケーションは「なんちゃってラグジェリー」。



私が一番求めていた条件、海へのアクセスは無くとも、湖があり、いくつかの小さなプライベート・ビーチもあって泳ぐことができます。湖なので住民のほとんどが、カヤックやカヌー、カタマランボートなどを持っていて、湖沿いの家には専用の桟橋がついていますが、我が家のように湖沿いでない住居を持つ住民のためには、ボートを置いておいて湖にアクセスできる場所が数カ所設けられています。湖の水の質を綺麗に保つために、モーターボートは、小さなモーターがついたボードだけが許されています。


デッキ付きのクラブハウスではミーティングやイベントを催すことができ、先日は大きな焚き火の屋外パーティーがありました。住民はメルアドを共有して情報交換。ここに来てからどっと知り合いが増えました。


このコミュニティー以外では、ウォータースポーツが楽しめる大きな湖や滝の名所が近場にあるし、サイクリングルートも充実していて、スキー場も30分以内にいくつかあります。これは家をAirbnbでレンタルすることにした場合にプラス。夏だけでなく、冬にも貸せるから。


夏場でないとやることがないような場所のレーク・コミュニティーは、冬になると閑散としてしまうので要注意。アメリカ人の裕福層、特にシニアは、冬の間は暖かい土地で過ごすスノーバードと呼ばれる人たちが多いのですけど、ウィンター・スポーツができて一年中やることがあるこのコミュニティーでは、冬の間も来る人が多いことを期待してます。


娘が小学生の頃乗馬が好きで、この家の近くにある乗馬学校によく連れてきて(授業料がニューヨーク市よりずっと安いので!)、そこで知り合った家族がこのコミュニティーに別荘を持っていたのでその存在を知りました。長年ずっと忘れていたのですけれど。


プライベート・レーク・コミュニティーは湖が多いアップステートにはかなりの数があるので、不動産探しの間にいくつか訪れました。大邸宅だけがあって高くて手が出ないところと、安普請の小さな家が所狭しと並んでいるところまでピンからキリまでありました。不動産屋さんに言わせると、「住民がワインを飲むか、バドワイザーのビールを飲むか、の違いよ。」でしたが(笑)、ここはその中間。スノッブではないけれど一定のレベルが保たれているこの場所は私たちにピッタリ。


そして、田舎ではあるけれども同時にお隣さんの家が見える距離にあるこの場所は、都会育ちの私に丁度いい感覚。いい選択をした、と思っています。





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