North Fork Table & Inn のガーデン・テーブル
こんにちは。ニューヨークのココマスダ です。
ニューヨーク市の再開が第2段階に入った途端に、マンハッタンには以前の喧騒が戻りました。
それだけではなく、レストランでは屋外での飲食が許されていて、特別な許可なしでも屋外にテーブルや椅子を並べることが許可されたために、歩道は人で賑わっています。
それに、地下鉄やバスに乗りたくない人が多く、道は車で混雑気味。
いや、ツーリストはいないはずだし、裕福層はまだ避暑地に留まっていて人口は減ったままなはずだから、「以前の喧騒」まではいっていないのかもしれませんが、3ヶ月以上も静かなマンハッタンに慣れてしまった後ですから、「うわっ、混んでる!うるさい!」と思ってしまいます。
4月の始めには、
「今回ニューヨークに留まる事に何の不満もありません。
それどころか、留まって、
この街が刻々と変わっていくのを体験できるのを幸福に思っています。
ここは私が愛する街だから。」
なんて書いて、自宅待機も楽しんでいるぐらいの自分だったのですが、
ここのところやたら自然が恋しいです。
だって外に出るとマスクをしないといけませんから、元々マスク嫌いの私には辛いのです。
ニューヨークでは断固マスクをしない人たちもいますが、
私は、コロナに感染する事が怖いから、というより(それはほとんど無いです。)
マナーとしてそれは出来ない。日本人ですね。
庭がある家に住んでいれば、自宅待機中でもマスク無しで外で過ごせるし、
バーベキューも出来ますからね〜。
良き友人でクライアントでもある生け花の先生、カヤ・マギーさんが、今月中、
ロングアイランドのノースフォークにある農場で、バイオダイナミック農法を学びながらボランティアのバイトをしているので、その様子を拝見するついでに、ジップ・カーを借りて、ノースフォーク探索の日帰り旅行をしてきました。
*ジップ・カー (Zip Car) = ニューヨークでポピュラーな、メンバー制のカーシェアリングの大手です。ホンダやスバルのエコノミー・カーから、VW、BMW, ベンツ等の高級車まで揃っているので、その日の気分で車種が選べて楽しいです。
マンハッタンの東に長く横たわっているロングアイランドは、東端が2つに分かれていて、
南側のサウスフォーク (South Fork) にはニューヨークの裕福層の避暑地のハンプトンズがあり、若い頃はグループでサマー・ハウスを借りたりしたものです。
北側のノースフォーク (North Fork) は、もう少しのんびりとした田舎だけど素敵な小さな町が点々としているらしく、ずっと興味を持っていたのですが、今まで訪れたことはありませんでした。
40余りのワイナリーが集中するワイン・カントリーでもあるって事で興味津々!
ハンプトンの不動産にはもう手が出ないけど、ノースフォークならもしかしたら、、、とか考えたりして。
朝8時半頃、ジップ・カーが置いてあるトライベッカの駐車場に行くと、忙しそう!
そっか、平日の通勤タイムか! コロナ禍ボケで考えてませんでした。
"New York is opened, isn't it? It's so busy. "
ニューヨークは再開しているね。すごく忙しいよ。
って駐車場のマネージャーが言ってました。
今まで仕事が出来なかった人たちには申し訳ないですが、正直言って複雑な気持ち。
静かなマンハッタン、良かったな〜。
車を運転して、花問屋が集まっているミッドタウンの28丁目を通ると、
いや〜、完全にフル回転していて、沢山の人たちが忙しそうに働いていました。
彼氏をピックアップしてからミッドタウン・トンネルを通り、ロングアイランド・エクスプレスウェイを走って約2時間後、ノースフォークに入ると、いや〜、農場が多いこと! それもアップステートの農場と違って何となくおしゃれ。
カヤさんからは聞いてましたが、Organic (オーガニック)と書いてある看板が沢山あります。
ニューヨーク市に向けた野菜の栽培が盛んらしいから、「ファームトゥテーブル」ダイニングのレストランに野菜を提供しているのでしょう。
そしてワイナリーが次々と見えました。
きゃ〜っ!
ワインテースティングを楽しみたい気持ちは山々ですが、今回は日帰りだし、まだコロナ禍なので次回にすることにしました。
先ずは一気に半島の最東端のオリエント・ポイントまで行きました。日帰りでも十分に楽しめる距離ですが、通常の夏場、特に週末には車が渋滞していてそういう訳には行かないかも、です。
コネチカットへ向かうフェリー船が出るところでした。
これにも一度乗ってみたいな〜。
ビーチにくるのは久しぶり! 幸いなことに、釣りをしているおじさんがひとりいた以外は誰もいなかったので、マスクを外して、ゆっくりと海辺を歩く事が出来ました。引き潮だったので、ちょっと足を濡らして気持ちよかったです。
ちなみに、おじさんに何を釣っているのか聞いたら、ポーギー (Porgy: マスの一種)だそうで、もう何匹か釣れてました。今夜の夕食ですね。なんだか平和。
ビーチには、私が大好きな真っ白な小石が沢山ありました。嬉しい!
じっくり選んで10個ほどお土産に持ってきました。
そこから西に戻って、道沿いにあった Lavendar by The Bay というラベンダー・ファームに寄ってみました。
綺麗!
通常は畑に入れるみたいですが、今はコロナ禍で閉鎖中。
娘がラベンダーの香りが大好きなので、ギフトショップでフレッシュな花束と、ラベンダー・ハニーをお土産に購入。
その後、グリーンポート (Greenport) という小さな町に車を止めて探索。
避暑地らしく海辺のレストランもある、ハンプトンのサグ ハーバーみたいな町でした。
カフェはもちろん、一応小さな映画館も、チャイニーズがやってそうな日本料理店もあるので住めそう。
ノースフォークがすっかり気に入って、早速不動産屋のウィンドウに並んでいるノースフォークの物件のリストを見て、あまりに高価な事に絶句。
小屋みたいな家が50万ドル(約5,300万円)以上もします!
参ったな〜。高いな〜。
コロナ禍に加えて水曜日だったので、営業しているレストランはほんの数件。もう一時を回っていたので、海に面しているクローディオズというレストランを覗いてみると、オープンなエリアだけ座れるようになってました。コロナ禍で定員を減らしているために、対して人がいないのに待ち時間は45分だそう。これがこれからの常識になるんだろうな、と思いました。
並ぶには列を開ける、アクリルの板、席を立って歩く時はマスクは必須、等、コロナに対する対策はちゃんとされてました。
トランプ派で、「マスクは断固するものか!」っていう人たちは、これから数ヶ月、レストランには入れませんね。
もうお腹ペコペコだったので、カヤさんお勧めの、屋外に停まっているフードトラックだけ営業している、という ノースフォーク・テーブル&イン (North Fork Table & Inn) に直行。
大きなレストランの建物の後ろのパーキングの横にありました!
私が注文したのは、これもカヤさんお勧めの ロブスター・ロール (21ドル)。
彼が頼んだのは、プルドポーク・バーガー (15 ドル)。
トラックの左手に、塀で囲まれた屋外ダイニング・エリアがあって、それがなかなか素敵!
お腹がすき過ぎててダイニングエリアの写真撮るの忘れちゃったのですが、私が座ったテーブルがトップの写真です。
外で食事したのは久しぶり! 最高に気持ちよかったし、ここのロブスター・ロールは、今まで食べた中で一番美味しくてお勧めです。
ブルックリンやマンハッタンにある「ルークス・ロブスター」も、ロブスター自体はプルプルで美味しいですが、パンが脂っこすぎ。メイン州で期待大で食べたのはマヨネーズなのか、後で気分が悪くなったし、
サラベス(Sarabeth) や近代美術館のレストランのロブスター・ロールは、値段に反して混ぜ物が多すぎるし。
細身のポテトフライもカリッとしてて美味しかったです。
また行きたい場所になりました。
お腹が満足したところで、すぐ近くのオーガニックファームにカヤさんを訪ねる時間となりました。
KK's The Firm という農場。週末には他の農場も参加してここでファームマーケットがあるのと、シェルターアイランドでも出張販売しているそうです。
良い汗を流して働いていたカヤさんと、商品にもなり、肥やしの元にもなる野草。
こじんまりとした農場ですが、バイオダイナミックの農法には色々と決まりがあって大変そうです。
でもカヤさんは、ここで取れた野菜を毎日食べて、その美味しさにすっかりハマってしまい、自分の菜園を経営したい、と計画中。いつもビジネスのアイディアを話し合える良き友です。
カヤさんが経営する momoglobal flowers の今月のブログに、このボランティア体験について書いてあります。これは英語なので、英語オッケーな方は是非一読を。カヤさんは日本人で、一葉流の生け花を教えているので、ニューヨークかニュージャージーにお住まいで、興味がある方は是非メールで問い合わせてください。
農園を見学したあとは、カヤさんがお泊まりの海辺のホテルに寄らせていただき、ゆっくりと家路に着きました。
いや〜、私はすっかりノースフォークの虜になってしまい、この夏もう一度訪れたいと思っています。
不動産は高すぎるけど、いつもながら「何かビジネスをやればなんとかなるのではないか」と考えながら夢を膨らませています。
一度しかない人生だから〜。
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ちょっと長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!
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