top of page

とうとう!実店舗のコンセプト・ストア経営の実現が迫ってます。


私が借りることになった店舗スペースのウィンドウ


こんにちは。ココマスダです。


前回の7月の投稿で、


私がこれからやりたいことは、店舗を構えること。ロケーションが非常に大事なので、良い物件が空くのを待っています。」と書きました。そして、それはマンハッタンではなくて、アップステートのハドソンという街で、と。→ シニアになり、生涯現役でいるための仕事計画中


まだまだ先のことだと思っていたのですが、


人生は、思った通りに進まないのが常。

何と、もうちょうど良い物件が見つかって、11月の終わりまでに、念願の、実店舗のコンセプト・ストア経営を実現するべく準備中です。

きゃ〜!

日本の伝統と技術と文化の良さを、今の海外のくらしに合う形で伝える店を創ります。


今までもそういう店はあったし、ここ数年で更に増えたことは事実ですが、コロナ禍のお陰で移住する裕福なニューヨーカーが増えて、注目度が上がったアップステートではまだありません。去年オンラインストアをローンチした時に掲げた、Artful Living のコンセプトを元に、資金が少ないのを逆手に取って、商品がぎっしり豊富な店ではなくて、アートギャラリーのような空間にしたいと思っています。なので、什器や店舗家具の作り付けは避けて、楽に空間構成が変えられるようにします。


扱う商品は、ファッション、ライフスタイルアイテム、書籍、そしてもちろんアート! 空間内に抹茶バーを設けてリピートの顧客を誘導し、ワークショップや素材の展示が出来るスペースも設けます。私は、浅く広く様々なキャリアを経験してきて、それが弱点だと思うこともあったのですけど、これは、日本人に生まれ、人生の4分の3以上をアメリカで過ごしてきた私が、独断と偏見でキュレーションする店。


商品は、日本製、日本人によるものが基本でも、それにはこだわりません。

長年アメリカに住んできましたが、日本好きの海外の人の方が、いかに日本文化の良さを理解し、次の世代に継承しようとしているか、を感じます。日本の伝統技術を使ってアジアで生産されている物は多いですし、日本製であっても、すでに外国人の労働者によって作られているかもしれません。


例えば抹茶。

伊藤園は、ペットボトルのお茶を海外に広げることに成功しましたけど、商品のほとんどが、日本で売っているラベルが日本語の商品。こちらで抹茶を、インスタ映えするような形で一般の若者に広げて、ビジネスとして成功させたのは若いアメリカ人たちです。真面目に茶道を学び、質が高い抹茶を日本から輸入し、一番伝統的な趣きの抹茶カフェをマンハッタンのソーホーに開店し、一年で毎日列が出来るまでに成功させたのはイタリア人です。


私は長年、欧米人に呼ばれると、抹茶クッキーを焼いて手土産に持っていって喜ばれてきました。娘も私の抹茶クッキーの大ファン。なので以前は、日本人が抹茶のビジネスを成功させていないことに悔しさを感じ、「抹茶で何かしたい」という原動力になったのですけど、今はそう思ってはいません。海外の若者が日本の文化の良さを理解し、生活の一部にしてくれていることをありがたい、と思います。なので、もっともっと日本文化のファンを増やして、日本の伝統文化の継承に、産業の活性化に少しでも貢献できたら嬉しいです。


実際に店舗を持つことを決心させたのは、エージェンシーとしての弊社のクライアントとの関係です。長年お世話になっている、東京ミッドタウンのStyle Meets Peopleさんと、そこから派生したVision Marketingさん、絞りの技術を使ってBUNZABUROブランドを生み出した京都の片山文三郎商店さん、そしてブランドディレクターであるShokolattの鶴本さんとの関係で、取引をさせていただくことになった箔一さん。各社との関係で、更に出会いが膨らみました。


去年の末に、CoCollaborations The Storeをオンラインでローンチ、彼らの商品を扱いはじめましたけど、商品を実際に手に取ってみてもらいたい、という思いがどんどん膨らみました。


そして、自分の本質は、クリエーターではなくてキュレーターであり、セールスに関わることだ、ということを、今更ながら実感していること。BUNZABUROさんの場合、越境Eコマースサイトを構築した後に、一元在庫管理のシステムを導入するお手伝いをすることになり、そうこうするうちに、海外の卸顧客のサポートをするようになり、今ではMGにまで関わっています。また、自分ひとりで、朝晩コンピューターに向かい続けている生活に疲れてきたこともあります。毎日スタッフと仕事をし、お客様と関わりたい、と。


イラストレーターとして活躍していた30代の頃、一番楽しかったのがマーケティングとインボイスを作成する時で、制作自体は結構苦だったのです。イラストレーターだった一番目の夫の才能を開花させて、売れっ子にするまでの過程は楽しかったです。そして、最初はギャラリーの雇われディレクターとして、その後エージェントとして、何年も日本人アーティストのサポートをしましたが、自分のギャラリーが無い、ということで歯痒い思いをしました。


今年になって、将来実店舗を持つことを考えはじめたのですけど、7月の終わりの週末に、ハドソンの目抜き通りのウォレン街 (Warren Street) を歩いていたら、空き店舗を目にしたのです。ウォレン街の中心あたりで、同じブロックには、私がハドソンでは一番好きな店舗である、フィンチ(FINCH)とウェエスタリンド (Westelind) がある最高のロケーション。

そして、その物件を扱っていたのは、This Old Hudson という、私もインスタグラムでずっとフォローしている、オシャレな不動産ブランド、This Old Hudson


店舗スペースの幅は狭くとも、外から見たかぎり、かなり奥行きがありそうだし、This Old Hudsonが扱っているのなら素敵な物件なのだろうなぁ〜。自分には高嶺の花なのは間違いなし、とその時は何もしなかったのです。でも、忘れられず、1週間ほど経ってから、「今後の参考のために情報だけは教えてもらおう」と考えて、担当のアンソニーさんに連絡を取りました。


家賃は、店舗を借りる場合の私の予算の2倍の値段だったので、やっぱり〜!とは思ったのですけど、色々見ないと比べられないと思い、フロアプランを送ってもらった上で内見を申し込みました。


店舗スペースが一階にあるその3階建ての建物は、2階と3階をフルリノベーション中。店舗スペースの暖房とエアコン等はリニューアルされたそう。表通りから見える店舗スペースに加えて、小さな階段を上がると後ろにもスペースがある、合計158平方メートルの、(私にとっては)かなり大きな物件です。以前のテナントは高級ペットショップだったそうで、大量のシステム収納が壁いっぱいにそのまま残されていました。


店舗を借りるなら、先ずは小さなスペースから初めて、成功したら大きなスペースに移ればいい、と考えていたのですが、これだけあれば、最初から色々なことが出来るだろう、自分には時間がないのだから、リスクは承知で勝負するしかない!と即決。一緒に行った連れ合いは、えっ?!という表情で、その後かなりパニ食ってました〜。


それから、「65歳になっている自分は、本当に店舗を持ってやっていかれるのか、今以上に忙しくなっても良いのか」という気持ちとの葛藤と、ビジネスプランと必要書類を用意して、物件のオーナーさんに承認されるための作業とを同時進行。私と私のビジネスについては、今までオンラインプレゼンスを築いてきたのが役に立ちました。オーナーさんは、私のプロフィールと店舗計画を気に入ったらしく、第一関門をすんなり突破。


一回が店舗スペースの3階建ての建物のオーナー、多分40代後半の、イタリア系のトニーさんと現場で面会して意気投合したのはそれから数週間後。彼はニューヨーク州の北部の出身で、今年の初めにその建物を購入したばかり。以前からハドソンが大好きで、いつか不動産を持ちたいと思ってきたそうです。初対面なのに驚くほど感じがいい人で、自分はプロの家主ではないし、3階は自分の住まいになるから、利益よりも信用できるテナントを希望しているんだ、とのこと。気持ちよく借りてもらえるように何でも相談してほしい、と。


私以前に候補者はいたけれども、フィーリングが合わずに断ったそう。デザイン等にもかなりのこだわりがあること、金銭的に細かくないこと、もわかりました。日本にはまだ行ったことがないけれど、その文化にはとても興味を持っている、と。


残された人生を楽しみたい私と最高の相性で、運命的な出会い!


でも、リテール業未経験の私が店舗を持つことに対して、連れ合いも娘も大反対。日本のクライアントのひとりも「絶対に辞めた方がいいです!」と💦 ファッション界の売り上げが低迷してきている時期ですし、コロナ禍が終わってしばらくはイケイケになっていたリテール業も、不安定になってきていることが報道されています。でもですね、私は待っている時間はないのです。今やらなかったらいつやるの?やらなかったら後悔するだけ。腹を括るしかない。損失が一千万円に達した時に成功の兆しが見えなかったら撤退しよう、と決めました。


契約にこぎ着けるまでには、店舗改装には建築家を雇うか検討したり、対応してくれる弁護士を見つけるのに手こずったこともあり、2ヶ月近くかかりました。不動産業の元夫にも相談。契約書に、"Gentleman's Agreement" という条項を必ず加えてもらうことをアドバイスしてくれました。


商売が万が一うまくいかなかった場合に、数ヶ月前に告知の上で、契約の残りの期間の家賃を支払うことなく、ペナルティも無しで撤退できることを可能にする、名前通りの条項です。この条項を追加してもらえなかったらこの物件は諦めよう、と思ったのですが、トニーさんはすぐに承諾してくれました。告知後の期間は3ヶ月。その間の家賃が支払えなくても、起訴なんかしないよ、安心してくれて大丈夫ですよ、と。シニアの起業を応援してくれている感じでありがたや。


賃貸契約開始から2ヶ月間は、準備期間として、家賃を支払わなくても良い、ということも交渉し、承諾してもらえました。今のところ最高の家主です。


今年のクリスマス時期のショッピングシーズン前にはオープンしたいのですけど、現在、トニーさんの希望で、フローリングを部分的に貼り直し、修復している最中で、それが長引いています。その費用はトニーさん持ち。


私の方で準備しなくてはならないことは山のようにあるのでOKです。


オンラインショップの名前は、CoCollaborations The Store ですが、実店舗の名前は少し変わるかもしれません。抹茶バーの名前は別になる予定ですが、もうすぐ正式に発表します。


それまで、インスタグラムをやっている方、どうぞ @cocollaborations_the_store をフォローして応援してください。もっと投稿しなさい! はい、すみません💦


**********************


最後まで読んでくださってありがとうございます!

よろしければ、ハートのポチ、をお願いします。書き続ける励みになるので。






閲覧数:94回0件のコメント

Comments


ページトップ
bottom of page